122. ページ24
.
「ちょっと蓮、勝手に送ってるし…送信取り消し…
って早、既読ついちゃってるし」
送信取り消し押そうとしたら、もう既読ついた。
こういうときは早い。と思ったら次は電話。
目「電話出なくていいよ、そのうち迎えに来るから」
「蓮は、なんで私にこんな…優しくしてくれるの」
目「え?俺Aが好きって言ったじゃん」
「…そう、だけどさ…」
目「でも好きな子の幸せはちゃんと祈ってるから安心してよ笑、自分のこと好きじゃないって知ってる勝負に挑まないから」
それから2人で夜景を無言で眺めていた。
蓮は、安心感があるんだよね
私は自然に、ぽつりぽつりと話し始めていた。
「…翔太、もうすぐロンドン行っちゃうの。
行けって言ったのは自分なのにいざ近くなると行かないでって思う、そんな自分が嫌になる」
目「そうだったんだ」
「お友達のみんなも、もちろん舘さんと康二くんも寂しいはずなのに、私、勝手なワガママで勝手に出てきて…」
ポケットの中でスマホはずっと鳴ってる。
目「俺のワガママも言っていい?」
「え?」
目「さっきは幸せ祈ってるって言ったじゃん。それは本当。でも欲を言えば今すぐAのこと抱きしめたいと思ってるし、ロンドン行くなら俺チャンスじゃん、って」
「えっと…」
目「でも、Aが笑ってないと意味ないし。
そんなもんだよ、人の心って。どんどん欲が出てきて当たり前なの。もっとワガママになっていいんだよ
それが好きな子からのワガママなら俺は嬉しいけどね」
渡「めぐろおおおおおおおっ」
突然下の方から翔太の声がした。
目「来たよ」
渡「おまえ!Aに指1本でも触れんなよ!!
今そっち行くから端と端に立って待っとけ!!!」
そう言って、展望台の階段を登り始めた翔太。
「なんか、絶妙にダサいな…笑」
目「それ言ったらダメなやつじゃん笑」
翔太が私たちのところまでたどり着いた頃には
もう疲れきってて、あの下でのパワーは何だったんだ?って思うほど。笑
目「翔太くんこんなんでバテてたらロンドンじゃ潰されますよ笑」
渡「うるせー、、はぁ、ほんとムカつくおまえ」
目「俺らの友達カップルが喧嘩しちゃって彼女がいなくなっちゃったんで探しに来たんすよ、さっきまでいたし。怒んないであげてくださいね、Aじゃあまたね」
「あ、蓮、ありがと…」
片手を上げながら階段を降りていった。
832人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆきだるま@omi(プロフ) - 気付かずにすみません、ご指摘ありがとうございます!💦 (3月28日 1時) (レス) id: e0493104b1 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ - 正しくは『外し忘れてますよ💦』です。実在してる方のお名前をお借りしている以上、外すのがマナーとなっておりますのでご協力のほどをよろしくお願いいたします🙏 (3月27日 20時) (レス) id: c5e9355c9b (このIDを非表示/違反報告)
しぃ - オ/リフラ外して忘れてますよ💦 (3月27日 19時) (レス) id: c5e9355c9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆきんこ | 作成日時:2024年3月27日 17時