検索窓
今日:59 hit、昨日:18 hit、合計:43,347 hit

20 ページ20

手を繋いで歩く帰り道
少し視線を上げて隣を見れば須藤は黙ったままで


「酔ってる?大丈夫?」

「もー全部冷めましたー…」

「ふ〜ん?でも何か不思議だね手繋いでるの?えいっ!」

「っちょ、」


ぶんぶん振り回して笑えば須藤は変な顔をしてて


「あの、本当にちゃんと伝わってます?」

「好きな事?ん〜伝わったけど…実感がない?」

「……」

「だってさぁ俺はもう絶対歳上なんて好きにならない!とか言ってたし毎日バカバカ言われてたし?それで好きって言われてもなぁ」

「……、、ちゃんと実感してもらえるよーに頑張るんで、」

「あれ?ていう事はさ、私の事ずっと歳上だと思ってなかったって事?」

「いや先輩は先輩ですけど」

「けど…?」

「……ノーコメントで」

「うわー!ねぇ本当に好きなの?バカにしてない!?」







「………好きですよ。」




「…っ、」


向けられた真っ直ぐな優しい瞳に一瞬どうしていいかわからなくなって、正面を向いてまた手を振り回そうとしたら、ぎゅ、と握られた。















おやすみなさいと玄関で離された手。

ソファに転がれば天井にかざしてみる


振り返れば仕事以外でもいつも助けてくれている存在で、確かにただの同僚以上な関係だったかもしれない

でも須藤とそういう事をする想像はまだ出来なくて、
だけど手を繋いだ時は抵抗もなくてむしろホッとした


「ホッとするっていいのか…?」


そういえば社内恋愛ってどんな顔で働くもんなんだろ?
めちゃくちゃ優しくなったりするのかな……優しい須藤か……


考えていたらだんだん瞼が重くなっていって
そのままソファに沈んでいって


その夜は、泉に落ちた須藤が女神と共に現れて、貴方が落としたのはこの三人の内のどの須藤ですか?という謎な三択を迫られる夢を見た。

21→←19



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
114人がお気に入り
設定タグ:恋愛   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

南季(プロフ) - まきさん» まきさんありがとうございます…( ;∀;)!とても励みになります!須藤推し嬉しいです♪ もうしばらく続くので楽しんで行ってください♪ (2023年4月23日 21時) (レス) id: 83dd2f72dd (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - 須藤推しだったので空の街、噛みしめながら読んでます!大好きです! (2023年4月23日 15時) (レス) id: 9a3630dfde (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - ゆずはさん» ゆずはさんお久しぶりですー!!ありがとうございます♪こちらは多分短編になると思いますが、またしばらくお付き合い下さい(*^^*)♪ (2023年3月31日 6時) (レス) id: ac06fc7024 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - 南季さん!♪お久しぶりですっ!!また作品を見られてとても嬉しいです!! (2023年3月31日 6時) (レス) id: d5f1772468 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - ゆきまる。さん» ありがとうございます。そんな風に思ってもらえて私も嬉しいです。ゆきまる。さんのペースで、ゆっくりゆっくりいきましょう(*^^*) (2023年3月30日 22時) (レス) id: ac06fc7024 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:南季 | 作成日時:2023年3月26日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。