20 ページ20
SnowMan写真集企画は着々と動いていて。
これまで撮影は何度にも渡って行われてきたが、本日が最終日。
ーーーーー
撮影前はワチャワチャやってるメンバーたち。
いざカメラを向けられると顔つきがかわる。
カメラマンのどんな要求にも何なりと対応していく。
"プロだ…"
決して仕事に手を抜かない、そんなメンバーのプロ意識は本当に格好いいと思うし尊敬する。
次に、康二。
Aがセレクトした服を身に纏った康二が、レンズを通して見せる様々な表情。
その背景には、これまで辛かった事や悲しかった事。もちろん楽しい事、幸せな事だってあった。たくさんの涙も流した。
見えない苦労も数えきれない努力だって乗り越えて来た彼だからできる表情。(*これらの情報はAさんお得意の、すのちゅーぶで収集したものです)
" なんであんな優しい顔… "
みんなを幸せにできる笑顔。
「ぐずっ…」
そんな笑顔を見てたら自然と涙が溢れてきて。
「珍しいやん、普段人前で絶対泣かんくせに」
隣にいたTETSUYAがつっこむ。
「だって…なんかもう、康二くんが…カッコよすぎだし…あんな優しく笑ってるの見たら…うっ…ぐずっ…」
グズグズやってる…
「康二があんないい顔しとるのは、Aのおかげちゃうん?」
サラッといい事言われて涙腺崩壊した。
「ぐずぐずッ…もうTETSUYAさ〜ん、うぅッ…ぐずッグズっ…」
「ちょ、俺が泣かしてるみたいやん」
やめろや、言いながらAの頭をぽんぽん。
「てっちゃん、Aちゃ〜ん」
康二が向こうから呼んでる。
Aが泣いてるうちに撮影は終わって、みんなで集合写真を撮ろうという流れになったみたい。
ーーーーー
「なんでAちゃん泣かせてんの〜」
TETSUYAが頭ぽんぽんしてたの見えてたから、激しくつっこんでる。
「ちゃうねん、康二が泣かせたんやで?」
な?ってAに目配せ。
「え〜俺?ごめんなAちゃん」
そう言ってAの頭ぽんぽん(これがやりたかったみたい)
「撮りますよ〜」
カメラマンがレンズを向けると
"ぎゅっ"
みんなに見えない背中側で康二がAの手をキュッと握った。
Aはその手をそっと握り返した_____
.
194人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミズ | 作成日時:2024年3月24日 19時