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買い出しをして急いで店に行き、準備を整えた。
開店と共に2組の常連さんがやってきて、待ってたよと言ってくれた。
みんなの笑顔が私の笑顔になって、身に染み込んでいく。
「Aさん、」
客足が途絶えて閉店の準備をしていたところにやってきたのは推しの彼だった。
「…どうぞ。」
「ありがとうございます。」
閉店準備を終えてカウンターの中へ。
彼は真っ直ぐに私を見ている。
「今日はお仕事だったんですか?」
「はい。」
「ドラマも放送されてますもんね。お疲れ様です。」
おしぼりを渡すけれど受け取らずに視線を逸らさない。
「宮舘さん?」
「ここ数日、おやすみしてましたね。」
「来てくださってたんですか?申し訳ないです。」
「仕事終わりにここを通って帰宅していたのですが、臨時休業と張り紙があったので。」
「…宮舘さんは赤ワイン、お好きですか?」
「…、ええ。好きですよ。」
「サングリアをお作りしようかと思うのですがいかがですか?ちなみにフルーツはベリー系を使います。」
「ぜひお願いします。」
私は彼の前にサングリアとお通しを置いた。
「カリカリチーズのいくら乗せです。」
「…トリュフかけてます?」
「トリュフ塩を少しだけ。」
「いい香りがしますね。」
1口かじってペロリと唇を舐めたら、風味の余韻を楽しんだ後にグラスを傾けた。
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涼-suzu-(プロフ) - 蓮和さん» ありがとうございます。みやだてくんはやっぱりバブめですよね。笑 共感していただける方がいて嬉しいです。次回もよろしくお願い致します(՞ ܸ. .ܸ՞)" (4月2日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
蓮和(プロフ) - 完結おめでとうございます!垢は違いますが毎度コメントさせていただいてますバケモノです。素敵な作品をありがとうございました!!宮舘さんとの恋ってやっぱりいいですよね(?)私も宮舘さんは結構バブい域にいると思ってますw 第8弾も楽しみです! (4月1日 21時) (レス) @page45 id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年3月25日 17時